思うこと

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母の事

私は母が大嫌いだった。それは蒸発したことだけが理由ではない。蒸発する前の母も嫌いだった。心のこもった美味しいご飯も作れない、掃除も出来ない最低の母親だと、幼い頃から思っていたから。
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手放しが難しい物を手放すまで

50代、人生も半ば過ぎ、自分の行く末を考えると、やはり自分があの世へ行った後、残された家族には迷惑を掛けたくないと思うもの。跡継ぎのいない私の実家の仏壇、そして納骨堂に収められた遺骨を親類と揉めながら最後は手放すことができました。遺骨も仏壇もいわば一族全員の所有物ともいえる物。それぞれの執着や思い、考えが交錯するそれらの手放しは本当に本当に大変でした。
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相続した家と土地

17年間も相続せずに放置していた家と土地を昨年相続しました。なぜ相続に17年間も掛かってしまったかというと、親族間の意見の相違です。価値観や性格の違いから起こる意見の相違なので、どちらが良いとか悪いとか、正解か不正解かなどはありませんが、管理をする私からしたら早く処分したいと思っていたのは言うまでもありません。亡くなった親はどう思っていたのか分かりませんが、子孫に土地や家を残し、しかも遺言も無くとなると色々と問題が起こるものですね。だから私は死ぬ前に不動産も含め、何も残さずにあの世へ行きたいと考えています。
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お義母さんの思い出

とてもやさしかった義母が亡くなって17年が経ちました。65歳という若さで亡くなった義母は、孫をとても可愛がる優しいおばあちゃんでした。「本当のお母さんのように甘えていいからね。」と言う義母に、母親と早く別れた私は甘え方がわからず、戸惑い、いつしか避けるようにまでなってしまいました。今思えば、義母の優しさを素直に受け入れ、気兼ねせず本当の母のように思いっきり甘えればよかったなと後悔しています。私が好きだからと、大好物のおはぎをいつも作ってくれていたので、おはぎを見ると義母を思い出し、切ない気持ちになります。