手放しが難しい物を手放すまで

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手放しが難しい物と言って最初に思いつくのは何ですか?

思い出品や車、家・・

色々ありますが、今回お話するのは一族の共有物とも言える遺骨と実家の仏壇を手放すまでの事です。

18年前、一人暮らしだった父が亡くなり、実家は空き家になりました。

家中の遺品を手放す中、仏壇だけがポツンと残されました。

私の現在の家には既に仏壇が一つあり、新たにもう一つは置けないし、他の兄弟姉妹達は引き取りたくない様子・・。

だからといって処分は考えられませんでした。

拝む対象物が無くなると不安なのか親類の反対が物凄かったからです。

確かに仏壇は高級品だし、心の拠り所ですから反対するのも仕方ありません。

仏壇は仕方なくそのまま実家に置いておくことにしました。

そして時は過ぎ・・

数年前私の住む町に強めの地震が起きました。

実家は納骨堂に遺骨がありますが、その納骨堂が老朽化が進んでいたために全壊・・。

がれきの中から先祖6人分の遺骨を探し出し、取り敢えず実家で保管をする事になりました。

納骨堂の再建の見通しも立たず、行き場の無くなった遺骨・・。

ならば散骨したい・・

私は随分前から自分があの世へ行く前に先祖の遺骨は散骨したいと考えていました。

納骨堂の共同管理もそれなりに大変だからです。

先ずは近くに住む親類に散骨をしたいと話しました。

覚悟はしていましたが「参る場所が無くなる」と猛反対でした。

そして兄弟姉妹は樹木葬にしたいと・・

仏壇の時と同じように意見が食い違い、遺骨は1年以上実家で保管されることになりました。

今その遺骨はあるお寺の納骨ロッカーに入っています。

遠方に住む叔母が自分が入るために買っている納骨ロッカーに、一壺なら入れるスペースがあるのでそこへ持ってきたらどうかと・・。

供養も全てそのお寺がしてくれるらしいのです。

私は散骨を望んでいたため少し迷いましたが、もう叔母の言うとおりにする事にしました。

叔母には誰も逆らいませんから・・。

実はこの叔母も「先祖を粗末にするな」と散骨には大反対だった一人でした。

新幹線に乗り、一壺にまとめた6人分の遺骨と位牌をそのお寺まで運び終わったときには

肩の荷が下りた気がしました。

位牌の無くなった仏壇はと言うと・・

処分方法も含め近くのお寺に相談し、仏壇屋に引き取ってもらいました。

家を売りに出す時に近くの仏壇屋にお炊き上げ処分をおねがいしました。

長い長い17年間でした。

故人は心の中に居るのだから、私は遺骨とか仏壇とか必要あるのかなと思います。

皆さんはどう考えますか?

今は墓じまいをする方も多く、墓に対する考え方も昔と随分変わってきました。

私もその一人で、自分があの世へ行く前に先祖の遺骨は散骨したいと考えていました。

私の実家は墓では無く納骨堂ですが、年に2回の共同清掃があり、それなりに大変でした。

しかし遺骨の手放しがこんなに早くくるとは思っていませんでした。

数年前の

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