断捨離に思うこと

断捨離

断捨離を始めた頃の話です。

断捨離の目的は終活でした。

とにかく物を少なくするという、ただそれだけの事しか考えていませんでした。

断捨離をしていると、捨てたいという気持ちと捨てたくないという気持ちが必ずぶつかります。

この二つの気持ちのぶつかり合いが、なんとも厄介です。

捨てたいのに、いざ捨てるとなると捨てられない・・。

ずっとこんな状況が続いていました。

そして自問自答が始まります。

「何で捨てようと思ったのか」

「捨てられないのは何でなのか・・」

答えが出なくても勇気を出して捨ててみると・・

気持ちがすっきりしていることに気付き、また自問自答・・

「なんですっきりした気持ちになるのか・・」

はっきりとした答えはまだ出ませんでした。

しかしそんな自問自答を繰り返しながら、断捨離を続けていると、捨てられない原因が自分の心の奥深くの自分でも気付かなかった気持ちや記憶にあることがわかりました。

あくまでも私の場合ですが、幼少期の経験が捨てられない自分を作っていたことに気付いたのです。

これが分かったことがきっかけで、以前より断捨離が進むようになりました。

褒めてもらえなかったという経験から承認欲求が、何も買ってもらえなかったという経験が、無くなることへの不安へと・・

過去の栄光にこだわり、そして必要のない物を持ち続けたのは、全て押し込めていた幼少期の記憶、潜在意識だった事を突き止めました。

それは言い換えれば過去に縛られているということ・・。

今を生きたい・・

その時強くそう思いました。

まだまだサクサクと捨てる事は出来ませんが、自問自答の末巡りついた答えを思い出すと、止まった手も動き出し、前よりも断捨離が進むようになりました。

そしてもう一つ、気付いたことがあります。

それは、断捨離とは、ただ物を捨てて少なくするということではないということ。

もっともっと奥が深く、人間性をも変えてしまうような不思議な力があるのだと・・。

そして、みんな生きて来た道が違うのだから、断捨離の仕方も人それぞれ違って良いのだと・・。

少しずつでも進むことが出来ているのなら、それで良いのだと思っています。

私の終活は終盤を迎えています。

しかしそう感じながらも捨てる物が次々と見つかるのが断捨離の面白い所です。

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