引きこもり主婦の外出

日々の暮らし

今日は久々に外出です。

母の習い事の発表会を見に行きます。

母と会うのは11年振り。

私が13歳の時に家を出て行った母を、私はずっと好きになれませんでした。

家を出て行ったというだけでも身勝手なのに、そのあとの振舞にももう我慢が出来なくなっていた私・・。

電話で少しきつめに注意すると、それっきり11年間連絡をしてこなかった母。

母本人も私が嫌っていることは知っていたようで、私にきつく言われたことで落ち込んでしまったのでしょう。

私からも連絡をすることはなく、11年という月日だけが流れていきました。

しかし先日、突然久しぶりに母から電話がありました。

「今日もしあなたが電話に出てくれなかったら、もう連絡するのは諦めようと思っていた」と・・

月日の流れは心の薬・・。

あんなに嫌っていた母の声を聞き、安心した気持ちと懐かしい気持ちが湧き出てきました。

自分でも信じられない様な素直な気持ち・・。

そして今までの母に対する憎悪の気持ちへの後悔も・・。

母はもう80歳。

あとどれくらい長生きできるのか、そう思うと、今まで何もしてあげられなかった分、これから優しくしてあげたいと思うようになりました。

母親に優しくできなかった今までの自分は、決して褒められるものではありません。

しかし、今までの自分は、当然の自分だと思っています。

私は私なりに沢山の苦労をし、悲しい思いも沢山してきました。

13歳と言えば、まだまだ母親に甘えたい年頃。

母親にしか話せないことも多い年頃です。

身勝手で家を出て行き、寂しいからと連絡をする母を嫌うのは仕方のないことだったと思っています。

しかし、その頃の自分はその頃の自分。

今は心から母に優しくしてあげたい、守ってあげたいと思っています。

どうしても好きになれない人とは一度完全に縁を切ってみるのもいいかもしれません。

離れてみてその人の良さに気付いたり、自分の至らなさに気付いたり・・色々な気付きがあると思います。

母が家を出て40年。

母に優しくしてあげたいと思う日が来るとは、自分でも思っていませんでした。

母が元気なうちに自分の気持ちが変われたことに感謝したいです。

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